認知的必然のPattern

前回は、マーケティングの本質=王道=認知的必然というお話をしました。

マーケティングを販売活動の全般や商品開発のプロセスやそれに伴うリサーチと定義していると違和感があるかも知れません。勿論、それもマーケティング活動の一環ですが、『ブランドマネージャーはブランドの社長』という言葉があるくらいで、マーケティングは企業活動そのものである事は間違いなく、非常に広い職務領域となりますので、認知的必然の創造以外も、マーケティング活動ということになります。ただ、私が言いたい事はマーケッターは何をするのか?という点に焦点を絞ると、マーケッターは認知的必然を創る事となり、職務領域が広いが故に、自身の成果を確認する為にも、この様な定義の方が良いのではないか?と感じています。

というのは、商品開発は本来、開発者の仕事であり、営業は営業、パッケージ制作はデザイナーで、TV広告は広告代理店が制作していることがほとんどではないでしょうか?その人達の力を結集して、成果を上げる為に、STPCを確定させ、4P戦略を描く事がマーケッターの主業務となる訳で、それが1stStep、しかし、STPCと4P戦略を策定すれば、マーケッターの仕事が完了すると考えている人が多く、本質的には、消費者にとって魅力的なポジショニングやコンセプトの策定がKFSとなり、認知的必然を意識しないと成果が上がり難いと主張していると思って頂ければと思います。

前置きが長くなりましたが、認知的必然の形成には、いくつかのPattrnとチェックポイントがあるのですが、その点について、縷々説明したいと思います。